【コニカミノルタ】「コニカミノルタCSRレポート2016」を公開
「コニカミノルタCSRレポート2016」が公開された。PDFをダウンロードして閲覧することができる。56ページ。
トップメッセージの中で『中期経営計画では、事業の成長を目指すとともに、「地球環境課題の解決への貢献」と、「人間のクオリティ・オブ・ライフ向上への貢献」という2つを軸に、人間社会に資する新たな価値創造に取り組んで』いると述べられている。
再特定を行ったマテリアリティ(重要課題)は6つ。「環境」「ソーシャルイノベーション」「顧客満足向上と製品安全」「責任あるサプライチェーン」「ヒューマンキャピタル」「ダイバーシティ」。それぞれ事業と結びつけて、企業価値の向上と一体のものとして挙げられている。
最初に来るのは「環境」。『事業プロセスの各段階で「グリーンプロダクツ(企画・開発)」「グリーンファクトリー(調達・生産)」「グリーンマーケティング(物流・販売・サービス・回収リサイクル)」の“ 3つのグリーン活動”をグローバルに展開』しており、その1番目に挙げられているプロダクツの成果として、環境性能を大幅アップした複合機が具体例として取り上げられている。「グリーンファクトリー」に関しては、自社での取組みよりも大きな効果を出すべく、取引先等を巻き込んで行う制度の新設について別にリリースされている。
「ソーシャルイノベーション」は少しわかりにくい概念。社会課題に対して直接的のみならず、間接的にも貢献していくということか。具体例として「在宅医療/地域医療連携」分野に技術的貢献をすることで「医療」の高度化に関わったり、介護業務のワークフロー改善に関わることで、高齢社会対応に貢献したりする事例が挙げられている。
「ヒューマンキャピタル」と「ダイバーシティ」は、ひとつにまとめることも可能だが、分けたことでそれぞれへの課題意識の大きさがうかがわれる。
取引先や地域社会を巻き込んで社会課題の解決へ取り組む姿勢が強い印象を与える点は個性が出ている。構成面ではオーソドックスで必要十分な印象。
2016年-CSRレポート-CSR(社会・環境活動) | コニカミノルタ
(発表日:2016/06/30)