【花王】使いやすさと環境配慮を両立したつめかえパック、「木下賞新規創出部門」を受賞
花王は、2016年6月、ユニバーサルデザインの考え方にもとづく使いやすさと環境配慮を両立した、「つめかえ用ラクラクecoパック」の開発により、社団法人日本包装技術協会の「第40回木下賞 新規創出部門」を受賞した。従来のつめかえパックとは異なる、ボトルの上で安定させて真上から液を注ぐという、新しいつめかえ方法の提案が高く評価された。
今回受賞した容器は、2016年1月発売の「エッセンシャル」と4月発売の「メリット」に採用されている。
上下にマチを設けたボトル様の形状、ボトルの上で安定する注ぎ口など、これまでになかった設計で、真上から注ぐ新しいつめかえスタイルを可能にした。吐出する液を絞ってノズルに液が残りにくいしくみ、持つ時に手が痛くないようにフィルムのつなぎ目が倒れるしくみなども盛り込まれている。
また、「つめかえ用ラクラクecoパック」は、従来のように3枚のフィルムを張り合わせるのではなく、上下にマチを設け、1枚のフィルムを折りたたむ、「折り紙発想」でつくられている。この上下にマチを設けたコンパクト立体形状により、使用フィルムの面積を少なく、厚さを薄くすることができた。注ぎ口の部分に植物由来ポリエチレンを約50%使用するなどの工夫を施し、従来のパックに比べて製造から廃棄までを評価した場合のCO2排出量を約3%削減した。
使いやすく、環境にもやさしい仕組みは、オープンに活用されることが望まれる。
参考:【花王】新しいつめかえ用パックの生まれた背景を、環境視点から紹介するページを公開
ニュースリリース 日本包装技術協会の「第40回木下賞 新規創出部門」を受賞 | 花王株式会社
公益社団法人 日本包装技術協会
(発表日:2016/06/14)