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【キヤノン】寄付者を対象にバチカン図書館が所蔵する文献の再現複製物を限定配布

   

バチカン教皇庁図書館、NTTデータ、キヤノンの三者は、NTTデータが電子化・保存したバチカン図書館が所蔵する貴重な手書き文献の画像データを用いて、キヤノンが保有する独自の質感画像処理技術とキヤノンのグループ会社であるオセ社(本社:オランダ)の隆起印刷技術を用いて印刷し、再現した複製物を200部限定で配布することに合意し、2016年6月27日に覚書を締結した。
バチカン図書館とNTTデータはこれまで、バチカン図書館所蔵の貴重文献電子化プロジェクトを2014年4月から開始し、人類の歴史的遺産を未来に残す取り組みを進めてきた。また、キヤノンは、共生の理念のもと、地球環境の保護、国際社会の発展、教育、社会福祉、芸術・文化支援活動など、さまざまな社会貢献活動を展開してきた。このたび、三者は、バチカン図書館所蔵の貴重文献電子化プロジェクトを世界中の人々により広く理解してもらうことを目的として、貴重な手書き文献の素材の質感などを再現した複製物を作成し、200部限定で提供することとした。
複製物の対象となる文献は、西暦400年頃に作成されたバチカン版ウェルギリウスとして知られる「Vat.Lat.3225」で、アエネーイスの一場面を描いた鮮やかな挿絵を含むページ。NTTデータが電子化した、この文献の画像データを、キヤノンが独自の質感画像処理技術を用いてプリンターで出力できる質感情報に変換し、オセ社の隆起印刷技術を用いることで、手書き文献の素材や表面の凹凸などの質感を再現する。
複製物の提供は、本プロジェクトの資金管理団体であるDigita VaticanaのWebサイトより寄付した賛同者を対象として、2016年9月からDigita Vaticanaより順次配布する。

キヤノン:バチカン図書館が所蔵する貴重な手書き文献の再現複製物を限定で配布
Digita Vaticana _ Digitalizzazione Manoscritti Biblioteca Vaticana

(発表日:2016/07/08)

 - 地域社会の活動、史跡・伝統文化保全