【ポーラ・オルビスホールディングス】仮設住宅アート、退去後もモニュメントとして公園に
ポーラ・オルビスグループのオルビス株式会社は、東日本大震災の復興支援活動の一環として、無機質な仮設住宅の白い壁面に絵(サインアート)を描くことで精神的なサポートを行う『くらしのある家プロジェクト』(主催:くらしのある家実行委員会)に賛同し、2011年より支援をしてきた。
このたび当該プロジェクト対象であった宮城県名取市の美田園第2仮設住宅の撤去にともない、サインアートを近隣に新しく出来た「きずな公園」(宮城県名取市美田園北9-7~9)にモニュメントとして移設することになり、7月2日(土)、著名なアーティストの黒田征太郎氏と住民が参加してサインアートの修復作業と追加製作を実施、7月3日(日)に移設が完了した。
サインアートについては2011年の実施時から「自分の家がどこかすぐに分かり迷わなくなったし、何より街並みがパッと明るなった。外からも多くの人たちが訪れるようになり、様々なコミュニケーションのきっかけを作ってくれた」と喜ばれており、今回の移設は住民の方々からの「退去した後も残して欲しい」との声に応える形で実現した。
【黒田征太郎氏のコメント】
東日本大震災の発生当時は、被災者の皆さんが厳しい環境に置かれている中でアートが必要とされるとはとても思えなかった。でも、実際に行って絵を描くと住民の皆さんが思いのほか、笑顔で喜んでくれた。今回の追加製作でも、子どもたちが喜んで手や足に塗料を塗って作品に参加してくれたことが本当に嬉しかった。
僕はここに支援をしに来ている訳ではない。僕が皆から元気をもらう為に来ている。全国の絵描きには『被災地に行って絵を描
け!』と言いたい。
(発表日:2016/07/12)